韓国最大規模のIT展示会「World IT Show2016」が5月17日から20日まで、ソウル市のCOEX展示場で開催された。韓国のIT政策を担当する未来創造科学部(部は省にあたる)が主催する展示会で、韓国の最新ICTサービスを国内外に宣伝し、輸出につなげるのが目的である。

LG電子のブース(すべて筆者撮影)
LG電子のブース(すべて筆者撮影)
LG電子のブースでもっとも人気だったのはVR体験コーナー。ヘッドマウントディスプレイをしてテーマパークにあるような4Dセットに乗ると、ジェットコースターに乗ったのと同じ気分を味わえる。あまりにもリアルで、絶叫する人も続出。VRを楽しむ人の表情を見るのも面白かった。
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 展示に参加したのは452社で、サムスン電子、LG電子、キャリアのKTとSKテレコムの4社は、大きなブースを構えた。2016年のテーマは「Connect Everything」。すべてのものがつながることで何が起きるのか。各社が5Gネットワーク、IoT、O2O、Bigdata、AI、サイバーセキュリティなどを組み合わせたサービスの実演で、未来の生活を体験できるようにした。

サムスン電子ブース
サムスン電子ブース
GALAXY S7を水の中に入れても作動するか防水機能を体験したり、4Kテレビをいくつも並べて画質を比べたり、説明を聞くよりは自由にユーザーがデバイスに触って体験できるコーナーが多かった。
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 サムスン電子はスマートフォン「GALAXY S7」、4Kテレビ「SUHD TV」、VRを体験できヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」、21.5インチのモニター付きでスマートホームのハブ役をする冷蔵庫「IoTファミリーハブ」などを展示した。

サムスン電子の量子ドットSUHD(4K)テレビ
サムスン電子の量子ドットSUHD(4K)テレビ
量子ドットディスプレイを採用したテレビの方が、既存の4Kテレビよりもさらにくっきり、明るくなったのがわかる。色の表現が以前より25%ほど正確になり、自然色に最大限近くなったのが特徴だ。画面が明るくなってもまぶしくないので目も疲れない。韓国ではなぜかテレビの縁や裏側のデザインまで気にする人が多いせいか、サムスン電子のSUHD(4K)テレビは、360度どこから見ても美しいテレビと宣伝していた。
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