サムスン電子のGalaxyS8に先立ち、韓国で2017年3月10日にスマートフォン新機種「G6」を発売したLG電子。発売当初は人気を得たものの、1週間も経たないうちに販売台数が停滞、今ではGalaxy S8にすっかり話題を奪われてしまった。

LG電子は、スマートフォン新機種G6は端末が丈夫でバッテリーも爆発しないと宣伝している
LG電子は、スマートフォン新機種G6は端末が丈夫でバッテリーも爆発しないと宣伝している
(出所:LG電子)
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動画やマンガを見やすい縦長画面が特徴

 G6のよいところは「シンプルなデザイン」「使いやすさ」「丈夫」の3点である。

 ディスプレイは5.7インチでQHD+(2880×1440)。画面の縦横比は18対9。今までのGシリーズは16対9だったので画面は縦長だ。一度により多くの情報を表示できるので、何度もスクロールしなくても済むし、本体は握りやすくなった。デュアルウィンドウで画面を上下に分け、動画を視聴しながらメールをチェックするような使い方も楽にできる。

 18対9は映画館スクリーンの画面比にもっとも近いので、動画を観るときもより没入できるそうだ。最近はモバイルインターネットの速度も速くなり、動画ストリーミングアプリを利用する人がとても多いので、動画が観やすいスマートフォンというのは重要なポイントになる。

 韓国では、この18対9の画面比が称賛されたのだが、そこにはWEBTOONが観やすいという点も影響している。WEBTOONはWebで連載するマンガのこと。といってもマンガをPDFにして配信したものではなく、Webで連載することを前提に制作したデジタルマンガである。そのためページ割ではなく、画面の上から下へコマが続く。スマートフォンの画面が縦長になったことで、WEBTOONのコマが一度によりたくさん表示されるので読みやすくなったのだ。このように、G6は前作のG5に比べ画面を観やすくしたうえで、消費電力を30%抑えている。