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情報処理学会デジタルプラクティス

鱗原晴彦氏,脇阪善則氏インタビュー「UCDによるプロダクトとサービスのデザイン」

インタビュアー 黒須正明=放送大学 2016/12/16 ITpro
出典:情報処理学会デジタルプラクティス Vol.6 No.4 Oct.2015
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

UXを実践するうえで,UCD(User Centered Design),あるいはHCD(Human Centered Design)という設計の考え方は,ユーザの要求をもとに設計を行おうとする重要な枠組みで,ISO 13407そしてその後継であるISO 9241-210によって具体的に解説されている.この考え方は,元々はプロダクト設計について呈示されたものだったが,現在ではサービスにも適用できるものと考えられている.実際,現在の市場において,プロダクトとサービスは融合して利用者に提供されることが多くなっている.このインタビューでは,異なる分野でUCDを実践しておられる鱗原氏と脇阪氏をお招きし,その現実の姿,課題,そして未来への姿勢を語っていただいた.

業務におけるHCDとUCD

黒須 本日は「UXが拓く新しいデザインの世界」というテーマでお話をいただきたいのですが,まずは鱗原さんと脇阪さんに自己紹介を兼ねて御社における業務内容とUXに関連した課題についてお話をいただきたいと思います.

鱗原晴彦氏
(株)U'eyes Design代表取締役.NPO法人HCD-Net理事長.ユーザビリティ評価手法NEM等,目に見えない「使いやすさ」の見える化を実現.HCDの市場を拡げるべく関連する技術領域への啓発活動に取り組む.

鱗原 株式会社U'eyes Designの鱗原でございます.私どもは,User's eyes,ユーザ視点のデザインを社名に掲げておりまして,基本的に業務内容はユーザセンタードデザインを中心に企業を支援する役割を担う活動をしています.

 UXとのかかわりですが,実は弊社にユーザエクスペリエンス部門を設置したのが,もうずいぶん前でして,10年以上前になります.そのぐらい,UI(ユーザインタフェース)/UX系の専門領域の中では最新の流れをつかみながら,核はユーザビリティ,それから人間中心設計に取り組んでまいりました.

黒須 UX担当の方というか,そういう方々は何名ぐらいいらっしゃるのでしょうか.

鱗原 社員数は40名弱です.全社でUI/UXのコンサルティングに取り組んでいますので,UXのくくり方というのは非常に難しいのですが,スキル別にユーザ要求,ユーザ情報を分析できる人材と,デザイン設計,開発を中心に取り組む人材,主に評価業務を担う人材,というような大体の分け方はできています.すべてのスキルを獲得している,スーパーマンが何人いるかというと限られてしまいますが,社員の認識としては全員で,UCDに取り組んでいると思っています.

黒須 では脇阪さん,お願いします.

脇阪 はい,本日はよろしくお願いします.私は現在,楽天株式会社のグループ編成部モバイル戦略課という部署に所属しており,モバイルアプリのデザインディレクションや新サービス立ち上げ,全社横断的な戦略業務に携わっております.

 弊社でUCDのプロセスを本格的に導入し始めたのは2011年になります.それまでもユーザビリティ評価やユーザ調査,ペルソナやシナリオを活用したUXデザインなどは実践していましたし,UCDのプロセスを適用したプロジェクトもあったのですが,会社としてUCDのプロセスを規定してプロジェクトに適用しだしたのがこのころになります.

黒須 社内ではUXというキーワードはお使いになっていますか.

脇阪 編成部の中ではもちろん,事業部や開発などの部署の方からもUXというキーワードがよく聞かれるようになりました.全社的な会議で社長がUXについて触れることもあります.

黒須 そうですか,UXという言葉が部署の名前についていたりするのでしょうか.

脇阪 はい.編成部のWebディレクタが所属しているグループはUXデザイン&ディレクション,ユーザリサーチやUIガバナンスを担当しているグループはUXマネジメントという名前をそれぞれ使っております.WebディレクタのグループにUXという言葉が使われているのは,UXデザインだけでなく,プロジェクトマネジメントやディレクション,コンテンツプランニングなどのディレクタ業務をユーザ視点で取り組もうということだと思います.また,ガイドラインや標準UIなどのUIガバナンスの業務もUXをマネジメントするという視点で取り組むということだと思います.

 楽天では,UXデザイン,ユーザリサーチを専門にしている者は少数ですが,すべてのWebディレクタやデザイナーがUXデザインを実践できるような体制を作ろうとしています.UXデザインの標準的なツールを用意したり,シニアディレクタやUXデザイナー,ユーザリサーチャが若手をサポートする体制を作ったりすることで,どのプロジェクトでもUXリサーチャUXデザインができるのが理想です.また新サービスの立ち上げや大規模なサービス改修プロジェクトでは,専任のUXデザイナーやリサーチャがアサインされることも多いです.プロジェクトによってはUXデザイナーをアサインできる仕組みがあります.

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