ネットワークでつながった複数のデバイスでファイルをやりとりする方法はいろいろある。今回紹介するShareDropは、その中でも最も簡単な方法の1つだろう。同一OSのデバイス間はもちろん、Windows、Mac、Androidのデバイス間でファイルをやりとりできる。しかも、必要なものはWebブラウザーだけという、とてもユニークかつシンプルな無料のファイル共有サービスなのである。

ブラウザーだけでファイルを共有

 異なるデバイスでファイルをやりとりするには、Dropboxのようなクラウドストレージ、USBメモリ、ネットワーク共有など、いくつかの方法がある。今回紹介するShareDropも、こうした方法の1つだ。

 おそらくShareDropは、同一ネットワーク内でファイルをやりとりする方法としては、最もシンプルな方法の1つだろう。しかも、Windows、Mac、Android間でファイルをやりとりできる。必要なものはWebブラウザーだけだ。

 次は、実際に、筆者宅のローカルネットワーク環境でWindows、Android、Macの3つのデバイスでShareDropのサイト(https://www.sharedrop.io/)にアクセスしたところだ。3つのデバイスのブラウザーに3つの円が表示されているのがわかるだろうか。これは、ShareDropサイトにアクセスしただけで自動的に現れたものだ。

筆者宅のローカルネットワーク環境にある3つのデバイス(左からWindows、Android、Mac)。各デバイスのブラウザーでShareDropのサイト(https://www.sharedrop.io/)にアクセスすると、3つの円が自動的に現れた。
筆者宅のローカルネットワーク環境にある3つのデバイス(左からWindows、Android、Mac)。各デバイスのブラウザーでShareDropのサイト(https://www.sharedrop.io/)にアクセスすると、3つの円が自動的に現れた。
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 以下は、このうちWindowsのブラウザーの画面だ。中央の「You」と書かれた円がWindowsデバイス自身を表し、残り2つの円が別のデバイス(MacとAndroid)を表している。また、円には各デバイスに割り当てられたローカルIPアドレスも表示されている。

Windowsのブラウザーの画面。「You」と書かれた円がデバイス自身を表している。
Windowsのブラウザーの画面。「You」と書かれた円がデバイス自身を表している。
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 この状態でファイルをやりとりするには、ファイルを送りたいデバイス(円)をクリックしてファイルを指定する。または、ファイルをドラッグ&ドロップするだけだ。

 なお、ShareDropを利用するには、Windows、Mac、Androidで、最新のGoogle Chrome、Firefox、Operaを利用する必要がある。Internet Explorerは未対応だ。また、iOSも対応していない。