直井研究員(以下、直井):所長、イタチって詳しいですか?

平野所長(以下、平野):ん?まあ、イタチが動物であることは知っているけど、どうしたんだい?

直井:読者さんから「部下からイタチノサイゴッペみたいなメールが届く」というコメントをいただいたんです。

平野:あ~。なんとなく分かるよ。「鼬(いたち)の最後っ屁(ぺ)」で、本来の意味は「《イタチが窮したときに悪臭を放って敵をひるませるところから》困ったときに非常手段に訴えること。」(「大辞泉」より抜粋)。

直井:困ったときにメールを送ってくるということでしょうか?

平野:いや。おそらく、会社を出る、退社間際にメールを送ってきて、そのままパソコンをシャットダウンしてしまうことを言いたいんじゃないかな?

直井:帰る間際にパソコンを閉じてしまえば、返信がきても対応できませんね。自分がメールを送って終わりにしたいということでしょうか?

平野:そういう意図があるかもしれない。このような行動パターンの人は一定数いると思うよ。

直井:確かに、このような相談はときどき受けますね。

平野:返事をしなくてはいけない。でも、返事をするとすぐに突っ込まれる。何か言われるのは嫌だ……。あ!そうだ!退社間際にメールを送って言いっ放しにすればいいんだ!とまあ、こんな思考だろうね。

直井:これを「イタチノサイゴッペ」とたとえるのも、なかなかのセンスですね。

平野:じゃあ、今日はメールを送るタイミングについて考えてみようか。