直井研究員(以下、直井):あ!やられました、証拠隠滅です。
平野所長(以下、平野):何か処分されたの?
直井:私の発言を消されました。
平野:発言?メールの文章かな?
直井:そうなんです。う~ん……、この場合はどうしたらいいんでしょうか……。ショウコの証拠を隠滅するなんて……。
平野:怒っている割にはくだらない発言を。ヒデキ感激みたいなものか。
直井:そうでもしないとやっていられないんです!
平野:しかも、直井さんの名前が「ショウコ」だと知っているのは本を買った人くらいだよ。まあ、いいか。で、どんな内容だったの?
直井:私が質問しているのに答えてくれないんです。
平野:ということは、質問を消されたんだね?
直井:そうなんです!何度かメールをやりとりしていて、ふと、「あれ?重要なことが決まっていないような……」と思い「私が質問するのを忘れているのかな」と不安になって過去のメールを読み返したら、ちゃんと質問していたんです。
平野:なるほど。直井さんはしっかりと質問をしていた。相手はその質問を消して返信してきたんだね。
直井:はい。
平野:部分引用を使っていると、消すべきでないところを消してしまうことがある。それかな?
直井:そうなんです、部分引用で返信をいただきました。間違えて消してしまったのでしょうか……。でも、なんとなくですが、わざと消されたような気もするんです。回答に時間がかかりそうな、少し面倒な、ちょっと答えにくい質問でしたし。
平野:質問が消えているのが故意かどうかでも、対応は変わってくるよね。ただ、相手が悪いと決めつけるのはやめた方がいいよ。
直井:はい。こんなとき、どうしたらいいのでしょうか?