直井研究員(以下、直井):所長~。メールで相手によい印象を持ってもらうのって難しいですよね。

平野所長(以下、平野):そうかなぁ?そんなことないよ。

直井:あ!私はできるんです。ただ、説明するのが難しいなって思いまして。

平野:直井さんはどう説明したの?

直井:メールで良い印象を持ってもらおうと思ったら、相手のことを考えて気遣いを盛り込む。たとえば、読みやすいレイアウトにする。一文を短くして、理解しやすいように工夫する。相手が分かる言葉で書くなどです。

平野:ポイントに間違いはないね。説明した相手に何か言われたのかな?

直井:そうなんです。気遣いをしたら「あなたのメールはくどい」と言われたそうなんです。

平野:メールがくどい……。

直井:はい。

平野:くどいということは、何かを過剰にしてしまった可能性が高そうだね。一文を短く書いて「くどい」と言われることは考えにくいし、読みやすいレイアウトについても同様だ。そうなると気遣いの盛り込み方に問題があったのだろう。

直井:あ……。

平野:思い当たることがあるようだね。他にどんなアドバイスをしたのかな?

直井:クッション言葉を入れるとか、気の利いたひと言を文章の最後に入れるとか、そのような話をした記憶があります。

平野:犯人は、おまえだ!

直井:えー!?