直井研究員(以下:直井):所長、先ほどのTO、CC、BCCに関する話は興味深かったですね。

平野所長(以下:平野):メールを送る相手が2人いた場合、TOには偉い人を、CCには部下を指定するといった使い分けをしている人がいるという話だね。

直井:はい。例えば、TOには所長、CCには私を指定してメールを送る場合、所長がメイン担当で、私は情報共有するために受信するなら問題ありません。

平野:そうだね。

直井:でも、私がメイン担当で、所長は上司として情報共有するためにメールを受け取るなら、所長の部下である私がTOで、所長がCCに指定されます。

平野:TOは主たる担当者としてメールを確認し、返事をする責任のある人を指定する欄だ。CCには情報共有したい人を指定する。BCCには、伏せて送りたい人を指定する。

直井:TOよりCCの方が、CCよりBCCの方が劣るということはあるのでしょうか?

平野:優劣はないよ。TOに入れたから相手を立てていることになるわけではない。例えば、メイン担当ではないけれど目上だからと相手を立てるためにTOに入れ、メイン担当をCCに入れて送ったとしよう。メールを受け取った人はどう思うかな?

直井:私がメイン担当だけど、所長がTOで私がCCでメールを受け取ったら、そのメールの返事は所長からするものだと思います。指示もなく、所長を飛び越えて、勝手に私が返事をすることはないです。TOの人が返事をするものだと思っているので。敬意を示すために目上の人をTOに入れるとしたら、誰が返事をすればいいのか、混乱を招きそうです。