直井研究員(以下、直井):「ビジネスメール実態調査2015」を利用した解説も、いよいよ今日で最終回です。

平野所長(以下、平野):これだけしっかりと作ったデータだから名残惜しい気もするね。

直井:はい。全部で質問が29あります。1つずつ解説していきたいところですが、日々起こる事件を紹介し、解決するのが私たちの使命です!

平野:調査データも面白いけど、日々のメールにこそドラマがある。来週からは、いつも通り日々のメールを解説していこう。

直井:はい!

平野:最終回の今日は、どんなテーマにするのかな?

直井:これが最後と言われると悩んでしまいます。「ビジネスメールを送るときに、悩む相手はいますか」という質問も解説したいですし、「過去一年間で、ビジネスメールの失敗をしたことはありますか」や「ビジネスメールを受け取り、不快だと感じたことはありますか」という定番の結果にも触れたいです。

平野:「悩む相手はいますか」という質問では、「取引先」(54.67%)が最も多かったね。「経営者・役員」(39.73%)、「上司」(26.53%)と続く。これは当然の結果だし、深堀はしにくいかなぁ。

直井:相手との関係によりますが、自分より立場が上の人へメールを送るときに悩む方は多いことが分かりましたね。通常のコミュニケーションでも、お客さまや上司に対しては気を遣っていると思います。メールも同じですね。

平野:やはり定番の「失敗」と「不快感」の関係がいいんじゃないかなぁ。前回の記事で「不安」について触れたけど、相手がどう思っているのかが分からない。ちゃんと伝わるかどうかが分からない。そこに不安の原因があった。不快感の内容を正しく把握することが大事じゃないかな。今日は、グラフをたくさん使って解説しようか。