平野所長(以下、平野):時代は変わったね〜。昔はもっと気にしたのに。

直井研究員(以下、直井):どうしたんですか? 所長!感慨深そうに。

平野:直井さんが社会人になった時、添付ファイルのサイズで教わったことはある?

直井:えっと〜。1MBだったかな。2MBまでだったかな。

平野:そうだよね。私が社会に出たときには、まだダイアルアップだったよ。ピーヒョロロロって音が懐かしい……。そんなときに、2MBの画像を添付しようものなら「ダウンロードに時間がかかる!」って怒られたものだ。

直井:所長が社会に出た頃は、ぺらぺらのフロッピーディスクだったんですよね?

平野:いや、もう3.5インチの硬いものだったよ。ちなみに子供の頃は、カセットテープにデータを保存していた。そこから、ぺらぺらのフロッピーディスク。硬いフロッピーディスク。MO。いろんな媒体に出会ってきた。

直井:なんだか、時代の移ろいを感じます。

平野:まあ、昔話もこのくらいにして本題に入ろう。今回テーマにしたいのは、添付ファイルのサイズだ。通信回線が遅い時代は、添付しても送れないから、画像データや印刷物などのデータはバイク便で送ったこともある。そこから通信速度が速くなってきたので、添付ファイルで送るのが当たり前になってきた。その際の上限は、何MBで考えるべきなのか。

直井:え!? 上限は2MBで論争に終止符が打たれたんじゃないんですか?

平野:上限は、2MB、3MB。人によって回答は違うが、その辺りで終止符が打たれた。そう思ったんだ。しかし、今年のビジネスメール実態調査の結果を見て、もう少し深く考えてみようという気になったよ。