ジャストシステムが2014年10月10日に公開した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2014年9月度)」に興味深い結果があった。「ネット接続に利用する機器主要メディアの年代別平均接触時間」という、プライベートでスマートフォンを利用する回答者に聞いたものだ(図1)。

図1●主要メディアの年代別平均接触時間を見ると10~15歳はスマートフォンが一番長い
図1●主要メディアの年代別平均接触時間を見ると10~15歳はスマートフォンが一番長い
出典:「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2014年9月度)」(ジャストシステムのFastask調べ)
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 この結果を見ると、他の年代はすべてパソコンからのインターネット接続時間が一番長かったが、15~19歳に限りスマートフォンからのインターネット接続がパソコンを上回っていた。スマートフォンが116.2分なのに対し、パソコンからのインターネット接続が88.2分となっていたのだ。

 しかもこの年代のパソコンからのインターネット利用時間は減少している。2013年9月調査の143.9分から1年で約3分の2に減ったのだ。

写真1●10代のユーザーはパソコンよりもスマートフォンを使う時間が長い場合が多い(写真はイメージ)
写真1●10代のユーザーはパソコンよりもスマートフォンを使う時間が長い場合が多い(写真はイメージ)
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 この結果からも分かるように10代のユーザーたちは大抵のことをスマートフォンで済ませている(写真1)。SNSの利用や動画の閲覧、ネット検索、ショッピング、写真や動画の撮影もスマートフォンだ。

 スマートフォンを忘れたら学校に遅刻しても取りに帰り、「スマートフォンが何よりも大切」という。彼らはスマートフォンを頻繁に利用するだけでなく、パソコンを利用しなくなり始めているのだ。

 スマートフォンにどっぷりつかり、パソコンから離れる生活は、どのような影響を及ぼしているのだろうか。パソコンを使わなくなることに弊害はないのだろうか。

「こんなメールを送る学生はお断り」

 大学3年生男子のA太は、インターン希望先の企業にスマートフォンでメールを送ったところ、先方の担当者から、「こんなメールを書くような学生はうちではお断り」と断られてしまった。