10代はゲームやSNSも新しいものに手を出してはすぐにやめる傾向がある(写真はイメージ)
10代はゲームやSNSも新しいものに手を出してはすぐにやめる傾向がある(写真はイメージ)

 本連載で過去に、10代のユーザーたちが頻繁にメールアドレスを変えるという話をした(関連記事:理由は「過去を消すため」、SNSに入退会を繰り返す10代の事情)。そのとき「この世代は、メールアドレスと共に人間関係も一新する使い方をしている」と説明している。同様にこの世代は、総じてSNSやゲームといったWebサービスでも、次々と新しいものに手を出してはすぐにやめてしまう。その傾向は女性の方が男性よりも強い傾向にある。

 高校2年生女子のA代は、これまでに様々なブログサービスに手を出してきたと語る。モバイル専用ブログの「デコログ」のほか「CROOZ」、「Candy」など、大抵のブログサービスを使ってブログを書いては、すぐにサービスをやめている(写真1)。

写真1●女子に人気のモバイルブログ、左から「デコログ」「CROOZ」「Candy」
写真1●女子に人気のモバイルブログ、左から「デコログ」「CROOZ」「Candy」
写真1●女子に人気のモバイルブログ、左から「デコログ」「CROOZ」「Candy」
写真1●女子に人気のモバイルブログ、左から「デコログ」「CROOZ」「Candy」

 サービスを選ぶポイントはユーザーインタフェースが可愛いことと、人気の読者モデルなどが使っていることだ。A代は常々、読者モデルのようにきれいな写真と可愛いデコレーションのブログを書きたいと思っている。

 ところが、「写真もデコレーションも可愛くするのは大変。頑張ってるのに人気が出ないと、仕切り直そうかなと思う」という。A代は、理想の自分を求めて、理想を演出してくれるであろうWebサービスに次々と手を出しているのだ。

 それ以外にもこの世代のユーザーたちは、次々に新しいサービスに手を出しているようだ。多くの大人は新たにメールアドレスを取ってサービスを乗り換えることはストレスであり、時間的コストもかかる行為と考えるだろう。ではなぜ、10代は抵抗なくそのような行動を取るのだろうか。