写真1●中学生高校生といった10代はSNSの退会や再入会をどう考えているのだろう(写真はイメージ)
写真1●中学生高校生といった10代はSNSの退会や再入会をどう考えているのだろう(写真はイメージ)

 先々週(2014年9月3日)、ITproに掲載された、クロサカタツヤ氏の「『Twitterをやめました』、SNSが直面する分かれ道」という記事がちょっとした話題となった。Twitterで積極的な情報発信をし、約1万2000人からのフォローを受けていたクロサカ氏の決断だけに、驚いた人がいるかもしれない。

 同氏以外でも、「使わなくなったからmixi(Twitter)をやめた」「面倒でLINEを退会していたけれど、子ども関係の付き合いでまた再入会した」というような話を耳にする。それでは、中学生や高校生といった10代はSNSの退会や再入会をどう考えているのだろう(写真1)。中高生たちのSNS入退会事情を見ていこう。

リアルの関係が変わると同時にアカウント削除

 かつての中高生は、メールアドレスを変えるのが当たり前だった。バンダイネットワークスの2007年ころの調査結果によると、中高生の約半数が1年に複数回メールアドレスを変更すると答えていた。

 理由は「なんとなく飽きたから」が圧倒的多数を占める。そのほか「環境が変わったから」「友達、彼氏/彼女が変わったから」も多かった。リアルでの関係が変わったのと同時にメールアドレスを変更し、過去の人間関係を絶ってしまうわけだ。しかもそのサイクルは早く、「半年に1回」が31%もいて、「2、3カ月に1回くらい」も13%いたのは興味深い。まだスマートフォンが普及する前のデータだが、こうした傾向は現在でも全く変わらない。