Twitterで炎上事件が起きると、炎上のきっかけとなる書き込みをした側の問題が大きく取り上げられる。実際、犯罪行為や他人を不快にさせる写真や文章を投稿して炎上するケースがほとんどであり、炎上を呼ぶ書き込みをした側に原因があることは間違いない。

写真1●炎上事件では、そのネタを見付けてそれを拡散し炎上をあおる側にも問題はある(写真はイメージ)
写真1●炎上事件では、そのネタを見付けてそれを拡散し炎上をあおる側にも問題はある(写真はイメージ)

 しかし、炎上のネタを見付けてそれを拡散し炎上をあおる側にも問題はある(写真1)。炎上をあおる側も、何らかの代替行為として他人を誹謗中傷したり、欲求不満のはけ口として攻撃したりしているケースがあるのだ。相手にそれほどの問題がなくても掲示板やSNSで絡み、積極的に“荒らす”人もいる。

 ある中学教員から聞いた話だが、匿名掲示板などで日常的に荒らし行為をしている男子生徒から相談を受けたという。プロバイダーから「これ以上荒らし行為をするとプロバイダーからの強制解約があり得る」という連絡を受けたために、心配になった生徒本人からの相談でその事実を知ったという。

 聞くと、その生徒は特定のスポーツ選手について、デマを含むかなりひどい誹謗中傷を書き込んでいたようだ。生徒に「なぜそのようなことをしたのか」と聞いたところ、その選手に直接ひどい目に遭わされたのではなく、被害に遭った人から直接話を聞いたわけでもなかった。単に、ネットの噂を見かけて、無性に腹が立ったのだという。