写真1●SNSでの友人とのつながり方は人によって違いがある(写真はイメージ)
写真1●SNSでの友人とのつながり方は人によって違いがある(写真はイメージ)

 あなたは、SNSでどんな関係の人とつながっているだろうか。きっと、SNSの使い方によって異なることだろう。プライベート関係に限定する人、仕事関係に限定してプライベートは切り離す人、興味があれば誰とでもつながる人、知人とはつながらずあえて知らない人とつながるツールとして使う人――と様々だ(写真1

 Twitterは、FacebookやLINE、mixiなどと違い、友だちになるのに相手の承認は必要ない。知り合いでなくても、ツイートを読みたいと思った相手を一方向フォローができるところが特徴だ。

「フォロー返ししてくれないのは失礼」

 ところが、10代の若者たちには、「フォロー返しがマナー」という文化があるという。「自分が相手のアカウントをフォローしたのにフォロー返ししてくれないことは失礼」と感じる10代が多いというのだ。最近、筆者は「飲食店アカウントのアカウントをフォローしたのに、フォロー返ししてくれないのは偉そう」という趣旨の投稿を見かけた。これも、フォローに必要以上に期待を持ちすぎているからこそ起きる現象だ。

 Twitterのユーザーには「フォロワーが多い方が優れている」と感じる人が一定数いる。「フォロワーが多いこと=影響力が大きく注目されている人」という風潮があるからだ。かつて不自然に外国人からのフォローが急増したことで、フォロワーを購入したとの疑惑を持たれた政治家もいる(フォロワーの購入はTwitterでは規約違反)。あらゆるものが可視化され比較できるソーシャルメディアだからこそ、虚栄心を満たし、劣等感を克服するものとして捉える人が現れる。