皆さんは「セキュリティ対策」というと何を連想するだろうか。「ウイルス対策」「サイバー攻撃対策」「情報漏えい対策」――といったところだろうか。これらは確かにセキュリティ対策で必要な要素ではあるが、実際に対策を考え始めると、いわゆるセキュリティ対策で登場するような機能の他に、様々な機能が必要となることに気付く。

 分かりやすい例として、古いバージョンのアプリケーションが狙われるのでそのバージョンアップを考えるとしよう。この場合、従業員が利用している端末自体の棚卸し、それらの端末にインストールされているアプリケーションとそのバージョンを把握する機能、そしてそれらのアプリケーションをバージョンアップする機能が必要になる。こういった作業も管理台数が数台のうちは手作業でも何とかなるが、管理台数が増えれば増えるほど、人海戦術では立ち行かなくなる。

 今回は、一見セキュリティ対策と結び付かないが、実際にはセキュリティ対策を進めるうえで必要になってくる代表的な6つの機能について解説する。

(1)OSの標準イメージ作成

(2)インベントリー収集

(3)アプリケーション/セキュリティ更新プログラム配布

(4)ファイル収集機能

(5)特定の実行ファイル起動時間の把握

(6)ヘルプデスク支援