社長はどこまで技術を理解すべきなのか、改めて考えさせられる記事を読みました。「KDDIのFirefox OS端末は、Windows Phoneの二の舞にならないか」です。

 KDDIが発表したFirefox OS搭載のスマートフォンに関する記事なのですが、KDDIの田中孝司社長の言葉が目に飛び込んできました。記事によれば、「自身もプログラマーだった経験に基づいて、Firefox OSが採用するHTML5について」評している部分です。以下に引用します。

 「当時の自分はストロングタイプ(強い型付け)の言語を好み、スクリプト言語は正しいプログラマーが使ってはいけない、だらしない言語だと思っていた。しかし時代が変わり、誰もがソフトウエアを書けるHTML5を見直した」

  KDDIは通信会社ですので、IT会社としての性格を持ち合わせていますし、Firefox OSを搭載したスマホについて開発者の関心を高めたいという狙いがあるようですが、それにしても、プログラマー経験がなければ口に出せない内容だと感じました。

 これからの時代、トップが技術を語る力の持つ意味が大きくなりそうな気がします。