少し前になりますが、日経コンピュータで「2015年問題」を提起しました。みずほ銀行やかんぽ生命保険、あるいはマイナンバー対応、電力会社の発送電分離といったIT需要の高まりで、IT技術者不足が起こるというものです(関連記事:[2015年問題1]現行SIモデルは限界点に、業界に迫る最悪のシナリオ)。

 現実は少し違いました。実際には、2015年ではなくこれからIT市場が過熱していくようです。「2015年の国内IT市場は前年比0.1%増の14兆7837億円に―IDC」を読んで、こう感じました。

 国内のIT市場について、IDC Japanは「今後、通信/メディアを除く、ほぼ全ての産業分野でプラス成長が見込まれていると指摘。特に銀行、製造業、小売業、運輸業、サービス業が堅調なIT支出を維持すると分析し、2016年の市場規模を同2.7%増」(上記記事)と予測しています。

 市場の盛り上がりが何をもたらすのか。追いかけていきます。