STAP細胞について、ではありません。「研究不正を疑われない画像処理とは?――アドビが説明会を開催」を読んだ感想です。

 刺激的だと感じた部分を引用します。

 「実験データとして得られた画像を補整する行為を『データのねつ造』と捉えたり、良心がとがめると感じたりする研究者は少なくないという。だが湖城氏は、これらを“悲しい誤解”だと指摘する。なぜなら『(補正前の)現画像が真実かといえば、全く違う』(湖城氏)からだ。画像は、顕微鏡やカメラの設定、ボケや光の散乱などによって変化する。適切な画像補整を施さなければ、こうしたノイズを根拠に誤った主張をしてしまう可能性もあるという」

 指摘されればその通りです。学術論文に使う画像は修正すべきではない、と思い込んでいた自分に反省しきりです。

 かといって、どんな画像処理でも許される、不正にならない、というのではありません。この部分も引用します。

 「厳密な定義はないが、科学雑誌などが設けている画像に関する投稿規定が参考になるという。『現画像を保持し、求められれば提出する』『施した画像処理は論文や実験ノートに書いておく』『その研究分野で受け入れられている画像処理方法を用いる』などがポイントになる」

 この記事を読んで、研究者の皆さんはどう感じられるでしょうか。関心があります。