ダイバーシティー、多様性の重要さについて聞く機会が増えました。人材についてはそうなのですが、ITインフラを対象にすると、IT部門の負担に直結するため、望まれなくなってしまうという気がしています。

 「x86やRISCサーバーなど異機種混在は43.3%、IT部門に大きな負荷」という記事を読んでの感想です。OSやCPUが異なるサーバーが存在したことで競争原理が働き、ハードウエアの導入コストは下がりましたが、運用する側の手間は増えました。

 かといって、インフラを統一するのも面倒です。OSやCPUが変われば同じソフトでも挙動が変わる可能性があります。問題がないことを確認した上で、綿密な移行計画も考えなくてはなりません。

 こう考えていくと、最初からインフラについては可能な限り少ない種類で導入していくのがいいようにも思えるのですが、特定製品にだけ依存するリスクも無視できないでしょう。ITインフラをどう構成するか、悩ましい問題です。