米国で活躍する2人の日本人技術者と、ヤフー(Yahoo! JAPAN)が米国に開設するデータセンターの陣頭指揮を執るキーパーソンへの2本のインタビュー記事を読んで、前向きな気分になれました。実際の記事は、「米国で働く方が自然、技術を伸ばすなら英語での意思疎通は必須」と「キーパーソンが明かす、Yahoo! JapanがDCを米国で稼働させる理由」です。

 前者は、米国のツイッター本社で働く二人の技術者がインタビューの対象です。「生時代にオープンソースプロジェクトで、IRC(Internet Relay Chat)クライアントソフト『LimeChat』を開発した人物」と「代表取締役兼プログラマーとして、日本でゲーム会社『リトルウイング』を20年以上経営してきた人物」(いずれも記事から引用)ですが、楽しんで米国で働いている姿が伝わってきます。

 後者から伝わってくるのは、日本での強さに安住せず、グーグルやフェイスブックと真正面から戦っていこうという強い姿勢です。「データセンターの建物自体のコストは日本と米国ではあまり変わらない。だが電気代は米国のほうが圧倒的に安い。サーバーを大規模に稼働させるほど、日本と米国のデータセンターではコスト構造が変わってくる。まずはこの部分をフェイスブックやグーグルに合わせないと彼らには勝てない」という言葉からは、米国進出の本気を感じました。

 日本人の内向き志向が強まっているという話を聞くことがありますが、ITの世界には全く違う、内向きでない挑戦者がいます。