音声認識機能はIT会社の技術力を示す物差しになっているようです。「Amazonは”Siri”搭載スピーカー『Echo』を発表、狙いはスマートホーム!?」を読んでいて、改めてこう感じました。

 タイトルにあるSiriはアップルがiOSに装備している音声認識ソフトです。上の記事は、アマゾン・ドット・コムがSiriを使うのではなく、アマゾン版のSiriとでも言うべき音声認識機能を備えたスピーカーを発売したというニュースでした。

 グーグルも音声認識には熱心です。スマートフォンなどで、文字ではなく音声で検索するサービスを利用した経験のある方もいらっしゃると思います。

 スマートフォンが普及する上では、キーボードやマウスではない、タッチパネルという新しいユーザーインタフェースが力を発揮しました。ウエアラブル端末が話題になっていますが、両手を自由にする音声認識機能の可能性が大きいと判断しているから、難しい開発だと分かったうえで各社とも力を入れ、自前の技術にこだわるのでしょう。

 最近、あるメーカーが音声認識機能を搭載したロボットのデモを公開していたのですが、何度も特定のフレーズが認識できず、デモを進めることができなくなっていたのを思い出しました。アマゾンのスピーカーの出来はわかりませんが、Siriやグーグルの音声検索ではあまり出くわさない光景です。

 音声認識は人にやさしい技術ですが、IT会社の技術力については厳しく明らかにするのかもしれません。