少し前なら考えもしなかったことが、いとも簡単に現実になります。「米Microsoftと米Red Hatが提携、Azure上でRHELが利用可能に」と「Vistaやガラケーで買い物できない? カードセキュリティ新基準が波紋」を読んで改めて感じました。

 米マイクロソフトはサティア・ネデラ氏がCEO(最高経営責任者)に就任して以来、オープンソースソフトウエア(OSS)、Linuxとの距離を縮めています。それでも、競合である米レッドハットと提携すると知ると驚かされます。

 後者は、後1年もたたないうちに、クレジットカードの情報セキュリティの標準策定団体の決定によって、古いWebブラウザーや国産のフィーチャーフォン、いわゆるガラケーからECサイトが利用できなくなりそうだ、ということを伝えるものです。脆弱性対策が目的ですから進めるべきでしょうが、不自由なく使えていたものが突然、そうでなくなるのです。当事者にとっては驚き以外の何物でもないでしょう。

 ITの世界では、過去の常識が通用しません。