「『うちは逮捕しなくていいんですか』、カーリル吉本代表が語るオープンデータビジネスの舞台裏」を読みました。タイトルに引かれたのですが、中身はもっと刺激的でした。

 上記の記事によれば、カーリルは「全国6500カ所を超える公立図書館や大学図書館の蔵書や、米アマゾン・ドットコムなどの書誌データベースを一挙に検索できる」サービスを手掛けているといいます。不勉強で存在すら知らなかったのですが、存在そのものをまず面白いと感じました。

 記事を読み進むと「カーリルがある意味で注目を集められたのは、2010年8月に岡崎市立図書館に不正アクセスをしたとして個人技術者が逮捕された『リブラハック事件』でした」とあります。タイトルにある「うちは逮捕しなくていいんですか」という言葉は、この事件が起こった時、カーリル代表が同じ図書館に問い合わせた際のものでした。

 通読して、オープンデータやシステム開発の在り方を考えるとき、リブラハック事件は情報システムにかかわるすべての人間にとって、学ぶべき点が多い出来事だったと痛感させられました。つながるということについて、まだまだ深く考える必要があるようです。