システム開発でドキュメントが占める役割を否定する人はいないでしょう。ただ万能ではありません。「ドキュメントをプログラムのように『開発』する時代が来た」を読んで、ドキュメントの意味について考えたくなりました。
気になった部分を引用します。
「いまや紙のドキュメントはお荷物。更新が大変なのでソースコードと乖離しやすいうえ、同時に複数人で見られず、保管場所も取る。さらに、用語説明や関連項目を参照するのにも一苦労だからだ」
記事を読みながら最近、参加したある集まりで聞いた大手システムインテグレータの話を思い出しました。「エンジニアとして入社したはずの若手に任せるのはドキュメント作成ばかり。数年続けさせることも珍しくない。所定の方式で丁寧なものが完成できるようになるのだが、実際のプロジェクトでどこまで役に立つのか疑問だ」というのです。
ドキュメントはどうあるべきで、何が目的なのか、改めて考える時期が来ているのかもしれません。