企業情報システムとゲームというとまるで違う印象を受けるかもしれませんが、プログラム開発を成功させなければ動かない、という面では変わりありません。「吉岡直人~『フレームワーク』の夢と現実とダークサイド」を読んで、改めてこのことを思い出しました。

 記事では、まず「エンジン」、「ツールキット」、「フレームワーク」の三つのキーワードを用いながら、ゲーム開発について書き進んでいきます。詳細は記事を読んでいただくとして、エンジンを使いこなすには「タフさ」、ツールキットには「構築力」、フレームワークには「観察力と理解力」が求められるといった部分には思わずうなずかされました。

 進んでいくにしたがって内容は開発全般に向けた色彩が強まっていきます。効率性を追えば脆弱性が高まる、といった指摘の後、開発の速さだけが価値ではなく、「ゆっくりと不器用に基礎を積み重ねていった人が大きな仕事をする場合も珍しくない」といった文章が続くのですが、ポケモンGOを子供とともに楽しんでいる、という流れで終わる文章からは「大変ではあるが、開発はやはり楽しいものだ」ということを感じました。