SAPジャパンの社長が代わりました(関連記事:SAPジャパンが社長交代、新社長に福田譲バイスプレジデント)。外資系IT会社の社長交代は珍しいことではありませんが、新卒生え抜きの39歳という点が目を引きます。

 意外に外資系IT会社で生え抜き社長というのは少ないのです。新卒を採用しなかったり、他社での社長経験を重視したりする企業が多いのでしょうか。日本で株式上場している日本オラクルにも新卒生え抜きの社長経験者はいません。日本IBMの社長も今は違います。

 BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)ブームに乗ってというか、ブームを作ってというか、ERP(統合基幹業務システム)の代名詞とも言えるR3で一時代を画したSAPですが、クラウド全盛時代に入ってからは、少し存在感が薄くなっている面がありました。福田新社長の舵取りに注目しています。