先週、ソフトバンクによる英半導体設計会社のARMホールディングス買収が発表されました(関連記事:3.3兆円でソフトバンクが買う、ARMはどんな商売をしているのか「次のパラダイムシフトであるIoTに賭けた」、孫社長がARM買収の理由を説明ソフトバンクが英ARMを約3.3兆円で買収へ、日本時間午後6時から記者会見)。IoT(インターネット・オブ・シングス)へのパラダイムシフトに対する切り札として、ソフトバンクが同社を買収した、という話は置きます。

 過去20年以上にわたって、プロセッサの世界をリードしてきた米インテルの今について考えると、ARM買収の意味が見えてくる気がします。「破壊されたインテル:革新が難しい大企業とその対処法」を読んでこう感じました。

 この記事は、インテルの現状について「2つの重要な破壊的なトレンドを見逃しました」と分析しています。一つは「デスクトップ・コンピュータからモバイル機器への移行」であり、もう一つは「低価格の破壊的な製品を無視する」ことです。いずれもARMが支配的な地位を占める分野です。

 ソフトバンクが手に入れるARMの影響力は考えている以上に大きいかもしれません。