ソフトバンクグループが英アーム・ホールディングスを買収――。三連休の最終日に驚きのニュースが飛び込んできました。

 「3.3兆円でソフトバンクが買う、ARMはどんな商売をしているのか」「ポスト『京』も採用、ARMアーキテクチャーの強みを富士通に聞く」「『次のパラダイムシフトであるIoTに賭けた』、孫社長がARM買収の理由を説明」、「ソフトバンクが英ARMを約3.3兆円で買収へ、日本時間午後6時から記者会見」といった記事を公開しています。ご一読くだされば、この買収についての見方が深まると思います。

 240億ポンド(約3.3兆円)という買収金額をどう評価するかは意見が分かれるかもしれません。しかし、IoT(インターネット・オブ・シングス)の時代を見据えてアームを買収するという考え方は合理的ですし、アームがIoTのキープレイヤーという見方も自然です。

 改めて感じたのが、ソフトバンクグループの本質は何か、ということです。同社は、日米で携帯電話事業を手掛けるほか、中国アリババ集団を筆頭とするさまざまな企業に投資しています。ここに、プロセッサ設計のアームが加わるわけです。

 情報通信革命、インターネット革命の波にいち早く乗っているのは確かですが、ソフトバンクグループの本質を一言で表すのは簡単ではありません。上場会社であることは承知で、あえて「孫正義社長の会社」と表現すると、しっくりくるのではないでしょうか。