4月1日付で就任した日本ユニシスの平岡昭良社長の就任記者会見に行ってきました。現取締役相談役を務める黒川茂 前社長に続く、生え抜きになります。(関連記事:日本ユニシスが社長交代、新規ビジネス担当の平岡専務が昇格

 会見で印象に残ったのは、とにかく新しいものに挑戦していこうという姿勢です。ビジネスプランコンテストへの参加や技術特化ファンドへの出資といった取り組みを熱く語っていました。

 気が付けば米ユニシスが同社の全株式を売却したのはもう10年も前で、三井物産も4年ほど前に筆頭株主の座を大日本印刷に譲っています。平岡社長は日本ユニシスの強みとして「独立系のシステムインテグレータ」を挙げました。ICTプラットフォームが売り上げの中心とはいえ、フリーハンドで新たな成長の源泉を探すのは当然なのかもしれません。

 日本ユニシスの今期の連結業績予想は、売上高で前年同期比2.5%増の2850億円、営業利益で同11.8%増の140億円ですが、中期経営計画では、来期に売上高3200億円、営業利益170億円を目指しています。かなり意欲的な目標です。

 同社の今後と平岡社長の舵取りを追いかけます。