米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が、企業向けサービス部門を分離して、ITサービス大手の米CSCと合併させると発表しました(関連記事:米HPEのサービス部門が分離して同業の米CSCと合併、新会社の売上高は260億ドル)。合併して誕生する新会社のトップはCSCの会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)が就きます。

 総合コンピュータメーカーだった米ヒューレット・パッカードが企業向け部門のHPEとプリンター、PCを扱う米HPに分社したのが2015年11月ですから、半年ほどでまた大きな動きがあったことになります。2015年10月に米EMC買収を発表した米デルは、3月に企業向けサービス部門をNTTデータに売却することで合意しました。手法は異なりますが、PC時代の雄というべき2社がサービス事業を自らは手掛けなくなったのです。

 グローバルでITの総合企業は存在を許されなくなりつつあるのでしょうか。衝撃を受けています。