4月28日に発表したNECに続き、今日は富士通が2015年3月期の連結決算を発表しました。NEC、富士通ともに減収増益です。両社ともに満面の笑みとはいかない結果でしょう。

 NECは「NEC、15年3月期連結決算は減収増益に、27年ぶりの売上高3兆円割れ」で、富士通は「富士通の2014年度年間決算は減収増益、『2015年度はビジネスモデル変革の年に』」で記事にしています。

 気になるのは今期の状況です。27年ぶりの連結売上高3兆円割れに終わったNECは、増収増益で再び3兆円を超す売り上げを目指します。一方の富士通は弱気にも見える増収減益を予想しています。

 記事によれば、6月に社長に就任する富士通の田中達也副社長は、「低い数字だと言われるだろうが、2015年度は当社が直面している経営課題を克服するため、ビジネスモデルの変革に投資せざるを得ない」と話しています。

 NECの増収、富士通のビジネスモデル変革がどうなるのか。今期の両社から目が離せません。