IT部門、あるいはIT業界で働く方の中には、コンサルタント、なかでも外資系コンサルタントにアレルギーを持っている方が少なくありません。理由は様々です。

 客観的な事実というよりは思い込みといったほうがいいケースもありますが、多いのは、コンサルタントが作ったプランに沿って始まったシステム開発プロジェクトが失敗に終わった、IT部門や既存のIT会社こそが企業の情報化を阻害する抵抗勢力だと非難された、といったところでしょうか。

 とは言っても、多くの方から外資系コンサルタントが上手だと認めれている分野があります。プレゼンテーション、あるいは資料の作成能力です。「外資系コンサルが用いる『資料作成』という技術」を読んで思い出しました。

 記者会見や取材でさまざまな資料を見ましたが、日本の企業が作ったものに比べて外資系コンサルティング会社から出てくる資料は、すっきりして分かりやすいと感じることが多いのは事実です。たとえアレルギーを持っていたとしても、プレゼンと資料作成については、外資系コンサルタントに学ぶべき点が多いのではないでしょうか。