約70社の日本のソフト会社で組織する「MIJS(Made In Japan Software & Service)コンソーシアム」が、「Japan Tech Valley」という新たなプロジェクトを発表しました。詳しくは「日本のソフト会社によるMIJSが新体制、シリコンバレー流でイノベーション促進」にありますが、記事によれば「我々の力を合わせて、日本でもシリコンバレーのようにソフトウエア・サービスのイノベーションが起こりやすい環境を作る」と言います。

 技術、営業、企業間連携、人材育成、投資育成という五つの要素について取り組んでいくといいますが、ふとこじゃれたオフィスが増えるのだろうかという疑問がわいてきました。唐突に思われるかもしれませんが理由はあります。

 「シリコンバレーのオフィスが、どこもこじゃれている理由」という記事を公開しています。オフィスがこじゃれているというのは結果で、これをもたらすのはデザイン思考の採用です。

 MIJSに限りませんが、シリコンバレーのようなイノベーションを起こしやすい環境を作るのであれば、デザイン思考は注目すべき考え方ではないでしょうか。日本のソフト会社のオフィスはもっとこじゃれていていい気がします。

 MIJSが誕生したのは約10年前のことです(関連記事:国産ソフト13社が大同団結、「海外展開への土台を作る」)。当初の参加企業である13社の中には、既になくなった企業もあります。海外に展開するという発表当時の目標がどこまで果たせたかは別として、10年継続してきたことをまず評価したいと思います。