「チームの皆がやりたいことをやってきた。その結果が10年間の継続につながっている」。こう語るのは、Ubuntu Japanese Teamのリーダー、小林準氏だ(写真1)。小林氏は、会社の同僚だったあわしろいくや氏らと共に2005年4月、Ubuntu Japanese Teamを立ち上げた。
当時、あわしろいくや氏がUbuntuの日本語入力パッケージを開発、配布していた。そしてあわしろいくや氏が使っていたUbuntuを見て小林氏は、「当時はWindows一色、一部にMacがあるぐらいで、Linuxはマニアしか使っていない状況だった。UbuntuがフリーのOSとして、WindowsやMacと並ぶ選択肢の一つになったら面白いと感じた」という。
そんなきっかけでスタートしたUbuntu Japanese Teamは2005年6月、日本語入力可能なUbuntuインストールイメージの配布を開始。これが現在の日本語 Remixにつながっている。Ubuntuは2006年から日本語入力に対応しているが、オリジナルのUbuntuに含めるのが難しい修正や改善を加えたパッケージを、日本語 Remixとして配布している(写真2)。