2014年7月より新料金プラン「スマ放題」を提供しているソフトバンクモバイルだが、11月26日、11月末で終了予定だった「ホワイトプラン」など旧料金プランの受け付けを当面継続すると発表した。新料金プランの提供から半年近くが過ぎた現在でも旧来の料金プランを継続すると判断した要因は、一体どこにあるのだろうか。また、それにより同社はどのような影響を受けると考えられるのだろうか。

ソフトバンクモバイルが再び旧料金プランの受け付けを延長

 12月に入り、年の瀬が近づく中、今年の携帯電話業界を振り返ってみると、大きな注目を集めたトピックの1つに、大手キャリアの新料金プランの提供が挙げられる。NTTドコモが6月、音声通話が定額となるのに加え、パケット通信量を家族で分け合える新しい発想の料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」を提供開始。これが予約段階で100万件以上の会員数を集めるなど大きな評判を呼んだ。

 その後、auが「カケホ&デジラ」、ソフトバンクモバイルが「スマ放題」と、同様の新料金プランを次々と打ち出しNTTドコモに追随。ここ数年来、変化の少なかった携帯電話の料金プランが大きく変化したことは記憶に新しい。

 だがその新料金プランに関して、年末にちょっとした動きが起きている。というのも、ソフトバンクモバイルが11月26日、11月末で終了を予定していた「ホワイトプラン」など旧来の料金プランや割引サービスの受け付けを今後も継続すると発表したのだ。

 実は、ソフトバンクモバイルが旧料金プランの受け付け終了を延期したのは、今回で2度目になる。7月にスマ放題を提供開始した当初は、8月末で旧料金プランの受け付けを終了すると公表していた。だが、8月29日、受け付け終了を急きょ11月末にすると発表。そして今回、再び受け付け終了の延期に至ったのだ。しかも今回は、終了時期を未定としており、当面は新料金プランと旧料金プランが併存する形となる。

 ちなみに他キャリアの動向を確認すると、NTTドコモはすでに旧料金プランの新規受け付けを停止している。一方でauは、当初より旧料金プランの受付を当面継続するとしており、現在も受付は継続しているようだ。

ソフトバンクモバイルは新料金プラン「スマ放題」の提供に合わせて旧料金プランの受け付けを終了する予定だったが、2度にわたる延期の末、無期延期となった
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ソフトバンクモバイルは新料金プラン「スマ放題」の提供に合わせて旧料金プランの受け付けを終了する予定だったが、2度にわたる延期の末、無期延期となった
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ソフトバンクモバイルは新料金プラン「スマ放題」の提供に合わせて旧料金プランの受け付けを終了する予定だったが、2度にわたる延期の末、無期延期となった