小学校でプレゼンテーション(以下プレゼン)を教える機会が増えているようだ。現行の学習指導要領では「資料を提示しながら説明や報告をしたり、それらを聞いて助言や提案をしたりすること」(第5学年および第6学年の国語)が言語活動を通じて指導する内容として例示されていることもあり、プレゼンを授業で実践する小学校が出てきている。プログラミングのワークショップや授業においても作品発表などでプレゼンが組み込まれていることが多い。当コラムの番外編として、小学校でのプレゼンの授業の一例をお伝えする。
横浜市立都田西小学校(横浜市)は、小学4年生の国語の授業にプレゼンの実践を盛り込んだ。2015年11月25日には『小学生からはじめる 伝える力が身につく本-プレゼンテーション-』の著者である富士ゼロックス 人材開発コンサルタントの山﨑 紅氏を特別講師に招いて授業を行った(写真1)。
プレゼンの授業は全11回。学習計画の作成からはじまり、プレゼンへの理解を深めてから、実践と振り返りまでを行う(写真2)。特別講師となる山﨑氏は授業当日、午前10時30分から正午までの2回連続の授業を通じて、プレゼンの目的や役目(ゴール)、実施するときのコツやポイントを教えた。