理系を志向する女子中高生を対象に、IT企業で働く女性社員との交流とプログラミング体験を通じてIT分野に関心を持ってもらうイベント「女子中高生のための情報・メディア工房2014」が2014年8月26日に開催された。津田塾大学女性研究者支援センターが主催して毎年8月に開催している1日体験イベントで、今年で4回目となる。

 同日に参加した女子中高生は15人。午前中にサイバーエージェントの本社を訪問、教育事業を手掛ける同社子会社のTech Kids CAMPの女性社員などと交流し、具体的な業務内容や働き方について意見交換した。午後には、津田塾大千駄ヶ谷キャンパスの津田ホールにて、“ともだちロボット”を作ってプログラムで制御するワークショップに参加した(写真1)。

写真1●ロボットプログラミングのワークショップの様子
写真1●ロボットプログラミングのワークショップの様子
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 同ワークショップは、小型PCボートのRaspberry Pi、Scratchベースのプログラミング環境、Arduino互換基板マイコンボード「Studuino(スタディーノ)」、アーテックブロックなどを使用し、スタディーノを搭載した自律ロボットをプログラミング環境で作成したプログラムを転送して動かすという内容である。中学校の計測と制御で学ぶ「コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること」「情報処理の手順を考え、簡単なプログラムが作成できること」に準ずるものだ。

 ワークショップでは参加者が2人一組になって、自らのアイデアに基づいた“ともだちロボット”とプログラムを作成(写真2写真3)。タッチセンサーや光センサー、音センサーなどからの入力でサーボモーターを動かしたりLEDを点灯させたりといったロボットができあがった。

写真2●自らのアイデアに基づいてロボットとプログラムを作成
写真2●自らのアイデアに基づいてロボットとプログラムを作成
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写真3●ロボットを制御するプログラムはRaspberry Pi上のプログラミング環境で作成してからStuduinoに転送する
写真3●ロボットを制御するプログラムはRaspberry Pi上のプログラミング環境で作成してからStuduinoに転送する
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