学習院女子高等科は、高校3年生を対象にした授業「情報演習」の一環としてゲームプログラミングを本年度から取り入れ、2015年6月に実施した。情報演習は、高3を対象にした自由選択の授業で、通年で実施される。2015年は、6月中に実施された計4回の授業にて、教育用途に向いたプログラミング環境Scratchを用いたゲームプログラミングを取り入れた(写真1)。

写真1●高校3年生を対象にした「情報演習」でゲームプログラミングを採り入れた
写真1●高校3年生を対象にした「情報演習」でゲームプログラミングを採り入れた
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 情報演習(高III 選択 情報演習)は、「コンピュータを使った情報表現を身に付ける」ことを目的とする。授業は週1回(2時間)実施され、1年間を通してホームページ作成や画像編集、プログラミングなどを学ぶ。プログラミングでは従来、ジェスチャー認識や音声認識機能を持つ入力デバイス(マイクロソフトのKinect)やRaspberry Piを使った電子工作などを実施してきた。今年からScratchを使ったゲームプログラミングもカリキュラムに追加した。

 このゲームプログラミングの授業では、書籍『Scratchではじめよう!プログラミング入門』(著者:杉浦 学、監修:阿部 和広)を教材にして、写真2のようなシューティングゲームを作成する。

写真2●敵機やボスキャラが登場するシューティングゲームを作成する
写真2●敵機やボスキャラが登場するシューティングゲームを作成する
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