スタートアップとは、起業したばかりでこれから成長を目指す企業のこと。初期のベンチャー企業。これまではWebサービスを開発するスタートアップが多かったが、最近はハードウエアを開発するスタートアップも増えてきた。マイコンボードや3Dプリンターの登場でハードウエアのプロトタイプ作りのハードルが下がったこと、クラウドファンディングを利用して資金を集めやすくなったこと、などが背景にある。

 こうしたスタートアップ、もしくは設立前の段階で投資をするベンチャーキャピタルを「シードアクセラレーター」と呼ぶ。「インキュベーター」という言葉もほぼ同義で使われることが多い。

 「産業の新陳代謝を進める」ことを目的に、政府も起業支援に取り組んでいる。経済産業省は、大企業を巻き込んだ起業のエコシステム作りを促す「ベンチャー創造協議会」を2014年9月に設立(関連記事:「ベンチャーは成長戦略のカギ」と小渕経産相、経産省がベンチャー創造協議会設立)。スタートアップがこれまで以上に生まれやすい環境作りを進める。