古くて新しい学問領域、それが「統計学」である。ビッグデータの普及により、大量データから知見を引き出す手段として統計学的な手法や、統計学の専門家である統計家、データサイエンティスト・データアナリストが改めて注目されている。

 統計学を社内研修に取り入れる企業もある。三井物産はその1社。週1回のペースで全12回で、仕事に使える統計学を学ぶ。研修は実践演習型で、サンプルデータを使い、統計解析用プログラミング言語である「R言語」でデータ分析を試みる。

 ビッグデータの活用を支援するBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトが備えるデータ分析機能の多くは、統計学的手法に基づいている。今後、統計学の知見は専門家だけでなく、どのビジネスパーソンでも使える形で浸透していくとみられる。