ソフトウエア・デファインド(Software-Defined)は、サーバー/ネットワーク/ストレージなどハードウエアを仮想化技術で抽象化し、これらコンピュータリソースをソフトウエアによって操作しようという考え方。システムの負荷に応じ、リソースを自動で増減するようなことが可能になる。

 調査会社のIDCは、CPUとメモリーからなるコンピュート領域「Software-Defined Compute」、ネットワーク領域「Software-Defined Network」、ストレージ領域「Software-Defined Storage」の三つのリソース領域で構成する「Software-Defined Infrastructure(SDI)」を提唱。三つのリソースを「SDIオーケストレーション・プラットフォーム」から統合管理することで、“第3のプラットフォーム”を支えるITインフラが構築できるとする。

 コンピュータリソースの仮想化では、サーバーが先行し、ネットワークが追随。現在、“最後のピース”であるストレージの仮想化に、各ベンダーが取り組んでいるところだ。例えば米ヴイエムウェアは、「VMware vSphere」でサーバー仮想化を、「VMware NSX」でネットワーク仮想化をそれぞれ実現。「VMware Virtual SAN(VSAN)」を加えることで3領域の仮想化を完成し、同社のコンセプト「Software-Defined Datacenter(SDDC)」を推進する構えである。

■変更履歴
記事公開時、ストレージ領域「Software-Defined Network」としていましたが、正しくは「Software-Defined Storage」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/07/01 13:10]