2005年に創業したクラウドストレージサービスを提供する米国企業。PC、タブレット、スマートフォンなど端末に依存せずに、ファイルにアクセスできるほか、他人と共有できる機能もある。個人でも利用できるが、企業に特化した機能を搭載しているのが特徴。2015年1月にニューヨーク証券取引所に上場を果たした。

 Boxは個人向けの「Personal」(無料)、小規模なチームを対象とした「Starter」(1人当たり月額600円)、セキュリティ機能も備えた「Business」(1人当たり1800円)、大企業向けの「Enterprise」(要見積もり)の4種類のメニューを備える。ファイル単位で権限管理できるほか、ファイルのバージョン履歴を残したり、アクセスログのリポート機能など、IT部門が社員利用を管理しやすい機能を設けている。

 Boxは業界特化型のソリューション「Box for Industries」も2014年9月に開始。広告や建設、教育、エネルギー、金融、医療、メディア、法曹界、製造、ヘルスケアなど、業界ごとの利用に特化した機能を備えたソリューションを展開し始めた。また2015年6月に米マイクロソフトのウェブ版オフィスアプリケーション「Office Online」と統合し、Box上でOffice Onlineのファイルを作成/管理できるようにした。