無人飛行機のこと。搭載するセンサーやカメラなどで周囲の状況を判断し、ソフトウエアで姿勢制御する飛行機をドローンと呼ぶ。GPSなどで位置情報を検出し、あらかじめ設定した飛行経路を自動航行できる。

 完全に自律飛行するためには、自分で周囲の状況を判断し、障害物を回避する「sense and avoid(感知して回避する)」(see and avoidともいう)という機能を実現する必要がある。具体的には、障害物をカメラで撮影してサンプリングし、リアルタイムに画像処理して障害物を回避する。

 ドローンはもともと軍事目的で開発されていたが、米アマゾンが2013年に宅配サービスにドローンを利用する計画を発表したのを皮切りに、商用利用が急速に進み始めた。主な目的は、災害調査や設備点検、警備、監視などだ。

 ドローンの語源は、ミツバチが飛行する際の「ブーン」という羽音に由来するというのが定説となっている。 複数枚のプロペラを搭載する機種だけでなく、固定翼で滑空する機種もドローンと呼ばれる。