インターネットを介して不特定の人(Crowd)から資金を調達する手法のこと。資金調達に際しては、金融機関などから融資を受けるのが一般的だ。クラウドファンディングの場合、金融機関の融資条件を満たさない個人・企業あるいは調達目的であっても、出資者が集まれば必要な資金を集められる。

 クラウドファンディングは、目的・仕組み別にいくつかの種類に分けられる。

 寄付型クラウドファンディングは、寄付を必要とする者、資金を集めて寄付をしたい者が調達者となる。出資者に対してのリターンは原則としてない。購入型クラウドファンディングは、新製品の開発・製造などを目的に、調達者が出資者を募る。出資者は、完成した製品などをリターンとして受け取る。日本では、寄付型と購入型が現在は主流とされる。

 出資者が金銭的リターンを得る投資型クラウドファンディングも存在する。その一つである融資型の場合、事業の創出や継続のために資金を必要とする企業などが借り手となる。資金の出し手はファンドに出資する形をとり、ファンドの運営事業者が集めた資金を企業などに貸し出す。出資者は運用利回りを得るという仕組みだ。

 世界的には投資型クラウドファンディングの規模が大きく、今後は日本でも同分野が伸びる見込みだ。