感情認識機能とクラウドベースのAI(人工知能)を備えた人型ロボット。2014年6月に発表され、ソフトバンクロボティクス(発表当時はソフトバンクモバイル)と仏アルデバランロボティクスが共同開発した。生産は台湾フォックスコン・テクノロジー・グループが担う。

 人の表情や声のトーンから、笑いや怒りなどの感情を認識する。クラウド上に個々のPepperが収集した情報を分析し、自らの判断で適切な行動が取れることを目指す。動作ソフトウエアはアルデバランロボティクスの独自OS「NAOqi(ナオキ)」を採用。

 2014年9月20日に開発者向け先行モデルが200台限定で販売され、ソフトウエア開発キット(SDK)の「Choregraphe(コレグラフ)」も提供された。2015年2月27日には開発者向けに初回生産分300台が販売開始された。本体価格は19万8000円(税抜)。一般向け販売は2015年夏ごろを予定。

 2014年12月にはネスレ日本が日本全国の家電量販店で、コーヒーマシンの販売促進のためにPepperを導入。2015年3月19日には、みずほ銀行が2015年7月から一部店舗でPepperの試行を開始すると発表している。