ワイヤレス充電とは、有線ケーブルや専用の接続端子などを使わずに充電できるシステムのこと。例えば、机やマットの上にスマートフォンなどの機器を置くだけで充電できる。送電側と受電側に、それぞれ専用のICやコイルを内蔵させることで実現する。ワイヤレス給電ともいう。

 ワイヤレス充電の方式には、「電磁誘導」や「磁界共鳴」などがあり、実用化に向けて研究開発や規格の統一化が進められている。ワイヤレス充電の規格の一つである「Qi(チー)」を策定する目的で、2008年には「Wireless Power Consortium(WPC)」が設立されている。

 様々な機器がネットを介して相互につながるIoT(Interenet of Things)の拡大で、今後の需要増が予想される。

 アディダス ジャパンは2014年9月に、バッテリーや加速度センサーなどを内蔵するサッカーボール「miCoach SMART BALL」を発売した。回転数や回転方向、軌道などのデータを取得し、競技力の向上に生かせるとしている。このボールも専用のスタンドで、ワイヤレス充電できる。