身に付けるコンピュータである「ウエアラブル端末」のうち、メガネ型のタイプ。映像信号を入力して表示する単なるディスプレイとして使うタイプと、プロセッサーやストレージを内蔵し、単体でデータ処理や映像表示ができるタイプがある。前者をヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)とし、後者だけをスマートグラスと分類することもある。

 スマートグラスは米グーグルの「Google Glass」が有名。同社は米国やヨーロッパの一部において、開発者向けにGoogle Glassを販売していたが、2015年1月に販売を休止した(企業などへの提供は継続中)。日本で入手可能なスマートグラスとしては米ビュージックス(Vuzix)の「M100 Smart Glasses」や、セイコーエプソンの「MOVERIO BT-200」がある。

 このほか東芝がディスプレイタイプの「東芝グラス」を開発中。企業向けに2015年後半に出荷する見通しだ。ソニーは、両眼タイプの「SmartEyeglass」と、片眼タイプの「SmartEye Glass Attach!」を開発している。SmartEyeglassは、SDK(ソフトウエア開発キット)を公開済みで、2015年3月10日には開発者向けの製品「SmartEyeglass Developer Edition」を発売する。