BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)とは、顧客満足度の向上や効率化による競争優位の実現などを目的に、複数の部門にまたがる業務プロセス全般を見直し再編すること。現状の組織体制などを前提とせず、目的を実現する上での最適プロセスを再設計するため、部門ごとに分散・重複する業務の集約など組織再編を伴うケースもある。

 業務プロセスの多くは情報システムに実装されていることもあり、BPRではシステム刷新が不可欠になる。これまでBPRに取り組んだ日本企業は多いが、部門単位やシステムごとの“業務改善”にとどまったケースがほとんどで、グローバル競争が激化する中、改めて真の意味でのBPRの必要性が叫ばれている。