知育、教育、子育てなど、子供をターゲットとしたアプリは増加傾向にある。だが子供にアプリを使用させる上では、使い過ぎの問題など親側の懸念も大きく、様々な難しさが伴う。

 そうした懸念を解消しながら、子供向けアプリを開発する上ではどのような取り組みが求められているのだろうか。LINEが7月29日に開催した、未就学児の親子を対象とした「スマホ安心安全啓発セミナー」の様子から探ってみよう。

親の声から子供向けアプリに求められる要素を考える

 ゲーム以外のアプリによるビジネス開拓が難しい昨今だが、子供をターゲットとしたアプリは増加傾向にある。以前にも子供向けアプリに関する動向について触れているが(第83回 未就学児から小中学生に広がる子供向けアプリの現在)、既にスマートフォンになじんでいる若い親世代にとって、身近にあるスマートフォンで利用できるアプリの存在は、子育てする上でも利用価値が高いものとなっているようだ。

 一方で、「アプリで子育て」に対しては、使い過ぎによる依存や、意図しない課金、そしてスマートフォンが子供の成長に何らかの影響を与える可能性など、様々な問題を懸念する声が上がっているのもまた事実。

 アプリ、ひいてはスマートフォン自体が新しい存在であるだけに、利用価値が高まる一方で、その付き合い方についても不安な部分が多くある。

 そうした不安を解消しながら、スマートフォンやアプリと正しく付き合って子育てに生かすための取り組みも、様々な方面から進められている。そうした取り組みの一つとして、LINEが7月29日に未就学児の親子を対象とした「スマホ安心安全啓発セミナー」を開催している。

LINEは7月29日に、未就学児の親子を対象としたスマホ安心安全啓発セミナーを開催。親と子のスマートフォンに対する関わり方に関して参加者が議論を繰り広げた
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LINEは7月29日に、未就学児の親子を対象としたスマホ安心安全啓発セミナーを開催。親と子のスマートフォンに対する関わり方に関して参加者が議論を繰り広げた
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LINEは7月29日に、未就学児の親子を対象としたスマホ安心安全啓発セミナーを開催。親と子のスマートフォンに対する関わり方に関して参加者が議論を繰り広げた

 同セミナーは、未就学児とその親が、ワークショップ形式でスマートフォンとの付き合い方を考えていくというもの。そのワークショップの様子から、親子におけるスマートフォンの使われ方と、その課題を見ることができた。